物欲ダイアリー

どうしてこの世は欲しいもので溢れているの

宝塚

突然、物欲ではないお話を。

むかしむかしの幼少期、宝塚とフェイラーはマダムの趣味と認識している時期がありました。しかし今、私は宝塚もフェイラーも好き。あら?私もマダムになったのかしら?

 

2019年

私の観劇デビューは、星組「GOD OF STARS-食聖-」東京公演と非常に最近。

義理の母の知人が当時現役ジェンヌで、なにかのきっかけで挨拶のハガキを見せてもらい、その可愛さと美しさ可憐さフェアリーさに衝撃を受け「私も宝塚観てみたい!」と思っていました。

7月のFNSでしっかりとあーさの沼に突き落とされ(ビジュアルが神の仕業なので)、義理の母に急いで「何組でも構いません、宝塚観劇に連れて行ってください!」とお願いをし、どうにかこうにか連れて行ってもらいました。

その当時はまだ客席降りがありました、懐かしい…。美しさの圧がすごいな、と思ったのを覚えています。

 

2020年

はいからさんが通る」は、公演があることは知りつつもチケットの取り方すら知らなかったので、2017年の初演を観ることはできず、2020年こそ絶対に観たい!と強く心に決めていたものの、コロナ禍突入で休演などで初心者にはあまりにも混沌を極め、そこからしばらく間が空きます。

当時は知らなかったのです、東京が(装備ゼロの一般庶民にとって)こんなにもチケ難であることを。

 

2021年

周囲に「宝塚観たい!ハマりそう!」などと吹聴してみるものです。いるんですね強火ヅカヲタ様。

どんなお立場の方なのか私は存じませんし恐れ多くて聞くこともできませんが、とんでもないご縁をいただき、あーさがミック!カッコ良すぎる!咲ちゃん脚なっが~~~~~~!!!!と驚いた、新トップさききわお披露目の雪組CITY HUNTER」を2列目(当時は1列目に人を入れなかったので実質1列目)で観劇しました。

観劇初心者、オペラを購入し準備していたにもかかわらずオペラをしまったまま。

人間には目が2つしかないのも、同じ方向しか見えない仕様も、何かのバグ???私はあっちもこっちも見たいのに???と、あの情報量の多い舞台で目が回る回る回る。

あーさの二番手羽根姿が見られて感無量。ファイヤーフィーバーであれだけ踊って、羽根を背負っても元気なあーさ可愛い綺麗カッコいい素敵、大好き。

しかも、ちょっとした階段?のある位置に座らせていただいたので、皆ちょっと立ち止まってポーズ決めたりするじゃないですか。ジェンヌと目が合うだけでも昇天しそうなのに、ウィンクを浴びて死にました。マスクしていて良かったです、この汚いニヤニヤ顔を曝さずに済みました。

 

そこで「他の組も観てみたい!」と思うも、2021年10月時点で東京公演しかも土日。装備ゼロ知識ゼロな庶民に取れるようなチケット、あるわけないのです!!!

 

また、私は長らく(20年くらい)アイドルのヲタクをしており、好きになったら長いことを自分でも把握していました。遠征にも抵抗が無く、ツアー中は「行けるだけ行く」「何度見ても楽しい」精神も持ち合わせています。ただ、私が人生の半分以上を懸けて応援していたアイドルには卒業システムは無く、必ず訪れる「退団」に耐えられる自信はありませんでした。

引き返すなら今ここです。「たま~に義理の母や強大な力を持つお方に声をかけて観劇するくらいがちょうど良くない?」と。

 

2022年

「れいこちゃんが観たいなぁ」とロマンス劇場とギャツビーのチケットを探すも撃沈。どうにかこうにか、蒼穹の昴のチケットを手にすることができました。

春児、あーさの当たり役だったのでは!?と感激。あーさも春児も、覚悟と努力と才能で今のポジションまで上り詰めてきたような気がしました。あのキラキラと輝く大きな瞳がとても印象的でした。

咲ちゃんの文秀も、咲ちゃんらしくて素敵な役でした。昴よ、希望の星よ、と涙をながしながら歌う咲ちゃんに、あーさに、もらい泣きしてしまいました。

私は咲ちゃんの三白眼が、ミステリアスで色っぽくて、なのにニコっと微笑まれると胸を鷲掴みにされたような気持ちになり、とても好きです。深々としたお辞儀も好きですし、手を振る姿が可愛くて「咲ちゃんめっちゃ可愛い…♡」と毎度思います。

お衣装も舞台も豪華絢爛で、素晴らしかったです。

そしてようやくここで友の会に入ります。友になってはくれない、とよく耳にしますが「お友達になってください」と課金しなくては、相手から手を差し伸べられる機会すら得られないのです。

そう。つまり私は、引き返すのではなく「退団があるからこそ、今からできる限り追いかけないと残された時間が無いのでは?」という結論に達しました。

 

2023年

夫が「大阪のリッツ泊まろうよ!」と提案してくれたので、ならばムラへ行きたいです!とアピールし、急いで公演をチェック。私のムラデビューは月組応天の門」となりました。夫を連れて。

チケットはもちろん手元に無いので、チケトレ張り付きパトロール。執拗なパトロールが実を結びました。

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初めての大劇場に胸が高鳴り、そわそわ。「レストランがこんなにたくさんあるなんて羨ましい!」「広い!」「キャトルも広い!」「レビューショップのグッズも可愛い!」「おぉ、これが大劇場のお手洗い!」と、全てにときめいていました。

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くすのきで食べたお蕎麦は、胸がいっぱいで食べきれず味も分かりませんでした。

れいこちゃんは美しく、ちなつさんは色っぽく、あぁ来れて良かった…と充実感でいっぱいに。関西在住の方は、大劇場が身近だなんて羨ましいです。

 

そして、相変わらず東京ではうたかたも応天もチケットは取れず、今に至ります。残念。

 

新たな沼に誘い込んでくれた、宝塚。いまはこの沼に全力で沈んでいきたいと思います。

特定のFCに入っているわけでも、たくさん観劇できるわけでも、生徒に詳しいわけでも、観劇の目が肥えているわけでもありませんが、ただただ楽しい時間です。アイドルを追いかけることを卒業してから少しだけ、所謂「推し」のいない人生を過ごしてきましたが、いま新たな「推し」や「推し事」があってまた楽しいです。

この先の人生、出来る限りたくさんの宝塚の公演を観たいです。